会長あいさつ
この度、伝統ある日本生薬学会の第47代会長を務めさせていただくことになりました。長年培われた本学会の理念を引き継ぎ、多くの先達が積み上げてきた学術活動や事業がさらに進展するよう、微力ではありますが、最善を尽くす所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
日本生薬学会は1947年に創立され、まもなく創立80年を迎える学会です。生薬学に関する学術の進歩及び普及をはかり、生薬学関係者・会員の研究成果の発表及び研修をする機会を提供し、もって学術文化の発展に寄与すること並びに会員相互の支援、交流、連絡その他会員に共通する利益を図る活動を目的として事業を行っております。
学術集会として年会を毎年開催しており、2026年度は第72回年会を9月19・20日の2日間、札幌(北海道大学・脇本敏幸年会会長)にて開催します。多くの会員、学生の皆様の成果発表と、研修認定薬剤師の皆さんも含めて多くの皆様のご参加をお待ちしております。
研究成果の報告の場としての学術誌の充実も図っており、和文誌「生薬学雑誌」、欧文誌「Journal of Natural Medicines」を発行しております。特に欧文誌は国内外から高い支持を得て多くの投稿をいただいており、2025年度から発行回数を年6回に増やしております。ぜひ、会員の皆様には学会誌への積極的な投稿をお願い申し上げます。
「漢方薬・生薬認定薬剤師制度」を2000年より日本薬剤師研修センターと協力して実施・運営しており、近年は毎年450人前後が認定を取得されています。認定を得られた皆様が、漢方薬及び生薬に関する専門知識を修得し、能力と適性を備えた薬剤師として活躍されることを期待される制度です。漢方薬・生薬認定薬剤師のご活躍が、漢方薬の有用性、有効性を活用した医療に大きく寄与すること、さらにはご活躍を通じて漢方薬の医療への寄与について国民の理解が広がることを期待しております。
医療現場での漢方薬の重要性が高まっている中で、適正使用や効果的な利用ができる薬剤師の養成だけでなく、漢方薬や生薬の利用に関する科学的エビデンスの構築や、薬用資源の確保、品質管理、生薬利用のグローバル化の中での対応など、それぞれの課題への対応とそれを担う人材育成も本学会の役割です。生薬学会では、学術集会や研修会、講演会の主催、関連他学会・団体との共催・後援、表彰活動を通じて研究の推進と若手人材の活性化、薬剤師の皆さんの研鑽、一般人たちへの啓蒙を行っています。ぜひ会員の皆様には、このような機会をとらえて情報を収集し、また皆様がお持ちの情報を発信していただきながら、お互いの発展の機会にしていただければと思います。
また、本会の発展には皆様のご支援やご意見が不可欠です。会員の皆様のご助言・ご提言を、理事会や会長にお寄せいただけると幸いに思いますとともに、温かいご支援とご協力をお願いいたします。
令和8(2026)年度 一般社団法人日本生薬学会会長
永津 明人

